マグネシウム

マグネシウムは、カルシウム、バリウムと性質が異なるため、厳密にはアルカリ土類金属には含まれません。
マグネシウムは、消防法上、目開きが2mmの網ふるいを通過しない塊状のもの、直径が2mm以上の棒状のものは、危険物から除外されています。
マグネシウムは、銀白色の軽金属で、熱水や希酸に溶けて水素を発生します。
白光を放って激しく燃焼し、酸化マグネシウム(MgO)になります。
マグネシウム(Mg) | |
性 質 | ◆銀白色の展性のある軟らかい金属。 ◆比重1.7で、アルミニウム(比重2.7)より軽い。 ◆強熱すると、白光を放って激しく燃焼し、白色粉末の酸化マグネシウムMgOになる(かつてカメラのフラッシュに使われていた)。 ◆常温の乾燥空気中では表面に酸化被膜が生じるため、酸化が進行しない。ただし、湿った空気中でほ直ちに光沢を失う。 ◆高温では、ヨウ索、臭素、硫黄、炭素などと直接化合する。 ◆赤熱状態にすると、二酸化炭素、二酸化硫黄及び多くの金属酸化物を還元する。 ◆窒素や二酸化炭素中でも燃焼し、それぞれ窒化マグネシウムMg₃N₂及び酸化マグネシウムMgOを生成する。 |
危険性 | ◆空気中で浮遊していると、粉じん爆発の危険性が生じる。 ◆水とは徐々に反応し、熱水や塩水、希酸とは直ちに反応して水素を発生する。 Mg + 2H₂0 → Mg(0H)₂ + H₂ ◆空気中で吸湿すると、発熱して自然発火することがある。 ◆酸化剤との混合物は、打撃や加熱で発火することがある。 ◆二酸化窒素や二酸化鉛、フッ素との混触により燃焼することがある。 |
貯蔵・保管 | ◆還元力が強く、ハ口ゲン元素などの酸化剤とは隔離する。 ◆湿気を避け、容器は密栓する。 |
消火方法 | ◆乾燥砂などで窒息消火する。 ◆ソーダ灰(炭酸ナトリウムNa₂CO₃)や金属火災用消火剤も使用できる。 ◆水系の消火剤、ハ口ゲン化物消火剤、二酸化炭素消火剤は、反応するため使用してはならない。 |
性状ポイント
●銀白色の軽金属で、熱水や希酸に溶けて水素を発生する。
●白光を放って激しく燃焼し、酸化マグネシウムになる。
●銀白色の軽金属で、熱水や希酸に溶けて水素を発生する。
●白光を放って激しく燃焼し、酸化マグネシウムになる。