物理変化・化学変化

物質そのものの本質は変化せず、単に形や体積などの状態が変化する現象を物理変化といいます。
物理変化
形や大きさが変化するだけで、本質は変化しない。(元に戻りやすい変化)
① 物質の三態の変化 → 氷が融けて水になる。ドライアイスが昇華する。
② 原油を蒸留してガソリンや灯油、軽油を造る。
③ ガソリンが流動して静電気が発生した。
④ ニクロム線に電気を通じると赤熱する。
⑤ 弾性限界までバネが伸びきった。
化学変化
性質の異なるまったく別な物質になること。(元に戻りにくい変化)
① 木炭が燃焼して二酸化炭素ができた。(化合、酸化)
② ガソリンやアルコール等が燃焼して、二酸化炭素と水蒸気(水)が発生した。(化合、酸化)
③ 鉄が空気中でさびて、ぼろぼろになる。(化合、酸化)
④ 酸化第二銅を水素気流中で熱すると、金属銅が得られる。
⑤ 乾性油が空気中で徐々に硬化した。(化合、酸化)
⑥ 塩酸と亜鉛を接触させたら水素が発生した。(化合)
単体(元素)・化合物・混合物
【1】単体(元素)→ 1種類の元素からできている物質
酸素、水素、炭素、硫黄、窒素、ナトリウム等
【2】化合物 → 2種類以上の元素からできている物質
水、塩化ナトリウム=食塩、エチルアルコール、 二酸化炭素、硝酸等
【3】混合物 → 2種類以上の物質が単に混じ合ったもの
空気(酸素+窒素)や食塩水(食塩+水)その他の混合物:ガソリン、灯油、軽油、重油等の石油(石油製品)