第2石油類の性質

第2石油類とは、灯油、軽油のほか、1気圧において引火点が21℃以上70℃未満のものをいいます。
品 名 | 液比重 | 沸点 ℃ | 引火点 ℃ | 発火点 ℃ | 燃焼範囲 vol% | 水溶性 |
---|---|---|---|---|---|---|
灯 油 | 0.8~0.85 | 150~320 | 40~60 | 255 | 1.1~6.0 | X |
軽 油 | 0.8~0.9 | 200~350 | 50~70 | 250 | 1.0~6.0 | X |
酢 酸 | 1.05 | 118 | 39 | 463 | 4.0~19.9 | 〇 |
キシレン (オルト) | 0.88 | 144 | 33 | 463 | 1.0~6.0 | X |
灯 油
① 無色または淡黄色(淡紫黄色)の液体で、特有の臭いがある。
② 液温が引火点以上になると、ガソリンと同様の引火危険を生じる。
③ 霧状にしたり,布等に染み込んだものは、火がつきやすい。
(空気との接触面積が大きくなり、また見かけ上の熱伝導率が小さくなり危険性が増大する。)
④ ガソリンが混合されたものは、引火点が低くなり引火しやすい。
軽 油
① 淡黄色または淡褐色の液体である。(着色はしていない)
② 霧状にしたり、布等に染み込んだものは、火がつきやすい。
クロロベンゼン
① 無色透明の液体で石油に似た臭気がある。
② 水には溶けないが、アルコール、ジエチルエーテル等の有機溶剤によく溶ける。
酢 酸(氷酢酸)
① 無色透明の液体で、刺激性の酢の臭いがする。(食酢は酢酸の約4%水溶液)
② 水によく溶け,アルコールやジエチルエーテルにもよく溶ける。
③ 金属やコンクリートを腐食する。
④ 高濃度の酢酸は低温で氷結する(凝固点17℃)ため、氷酢酸と呼ばれている。
⑤ アルコールと反応して酢酸エステルをつくる。
キシレン
① オルトキシレン、メタキシレン、パラキシレンと三種の異性体がある。
② 非水溶性で水に溶けず、比重は水より軽い。無色透明の液体。
③ 引火点は 27~33℃で、常温(20℃)以上である。