第3石油類の性質

第3石油類とは、重油、クレオソート油その他1気圧において引火点が70℃以上200℃未満のものをいいます。
品 名 | 液比重 | 沸点 ℃ | 引火点 ℃ | 発火点 ℃ | 燃焼範囲 vol% | 水溶性 |
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重 油 | 0.9~1.0 | 300以上 | 70~150 | 250~380 | ― | X |
アニリン | 1.01 | 185 | 70 | 615 | ― | △ |
グリセリン | 1.3 | 290 | 177 | 370 | ― | 〇 |
重 油
① 褐色文は暗褐色で粘性があり、揮発しにくい。
② 一般に水より軽い。水には溶けない。
③ 1種(A重油)、2種(B重油)、3種(C重油)に分類される。1種と2種の引火点は、日本工業規格では、60℃以上と規定されている。
④ いったん燃えはじめると、液温が高くなっているので消火が困難な場合がある。
⑤ 不鈍物として含まれる硫黄が燃えると、有害な亜硫酸ガスとなる。
アニリン
① 無色又は淡黄色の特異臭ある液体。
② 水には溶けにくいが、エチルアルコールやジエチルエーテル等にはよく溶ける。
③ アニリンにさらし粉を加えると、紫色に変色する。
グリセリン
① 無色透明の粘性ある液体である。第4類では数少ない無臭の物品である。
② 水、エチルアルコールには溶けるが、ガソリン、軽油、二硫化炭素、ベンゼン等には溶けない。
③ 吸湿性がある。
④ ナトリウムと反応して水素を発生する。