硫化りん【指定数量100kg】

硫化りんとは、りん(P)と硫黄(S)の化合物です。
硫化りんに属する主な物質には、りんと硫黄の組成比により、三硫化りん、五硫化りん、七硫化りんがあり、共通する特性は下記の通りです。

黄色または淡黄色の結晶である。
二硫化炭素に溶ける。
水または熱水と作用して、有毒で可燃性の硫化水素ガス(H2S)を発生する。
燃焼すると、ニ酸化硫黄(SO2)と五酸化ニりん(P2O5/無水りん酸)を発生する。
酸化剤や金属粉と混合すると、自然発火の危険性がある。
消火にあたっては、乾燥砂、不燃性ガスなどを用いて窒息消火をする。水などと作用すると硫化水素ガスを発生するため、水の使用は避ける。

三硫化りん【P4S3】
黄色の結晶、比重2.03、融点172.5℃、沸点407℃、発火点100℃、水には溶けないが、ニ硫化炭素、ベンゼンには溶ける。
燃焼すると、ニ酸化硫黄と五酸化ニりんを生じる。約100℃で発火する。摩擦熱や炎によって、発火する危険性がある。
熱水に反応して分解し、有毒かつ可燃性の硫化水素を発生する。酸化剤や金属粉との混合により、自然発火の危険性がある。

五硫化りん【P2S5】
淡黄色の結晶、比重2.09、融点290.2℃、沸点514℃、ニ硫化炭素に溶ける。
燃焼すると、二酸化硫黄と五酸化ニりんを生じる。水に反応して分解し、有毒かつ可燃性の硫化水素を発生する。
酸化剤や金属粉との混合により、自然発火の危険性がある。

七硫化りん【P4S7】
淡黄色の結晶、比重2.19、融点310℃、沸点523℃、ニ硫化炭素にはわずかに溶ける。
燃焼すると、ニ酸化硫黄と五酸化二りんを生じる。冷水には徐々に、熱水には速やかに反応して分解し、有毒かつ可燃性の硫化水素を発生する。
強い摩擦で発火の危険性がある。酸化剤や金属粉との混合により、自然発火の危険性がある。

硫化りんの消火方法
乾燥砂、不燃性ガスによる窒息消火
可燃性の硫化水素を発生するため、水による消火は禁止

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