ナトリウム(Na)【指定数量10kg】

ナトリウムは、カリウムと同じく、アルカリ金属に属しますが、消防法では、その危険性から独立した品名として掲げられています。
過酸化ソーダの製造や染料、医薬品などに利用されています。
ナトリウムの特性はカリウムとほぼ同じですが、違いをしっかり確認してください。

ナトリウムは、銀白色の軟らかい金属で、吸湿性を有しています。きわめて酸化されやすく、水と激しく反応して水素と熱を発生し、融点以上に加熱すると、黄色の炎を出して燃えます。
長時間空気に触れると自然発火しやすく、ニ酸化炭素から酸素を奪ったり、ハロゲン元素とも激しく反応して発火したりします。

また、他の金属材料や皮膚をおかす腐食性があります。
貯蔵にあたっては、水分や空気と接触しないよう乾燥した場所で、灯油(保護液)中に露出しないように注意しながら、小分けして貯蔵します。
ナトリウムは融点が低く、火災が発生した場合、融解して流動性をもち、拡散してしまうことがあります。

消火にあたっては、乾燥砂で窒息消火します。ハロゲン化物消火剤や水は絶対に使えません。
カリウムとナトリウムの大きな違いは、燃焼したときの炎の色です。融点や沸点はナトリウムのほうが高いなどの理由で、反応性はナトリウムのほうがやや劣っています。

きわめて酸化されやすい
水と激しく反応して水素と熱を発生
加熱すると黄色の炎を出して燃焼
反応性は、カリウムより劣る

【炎色反応】
私たちの身近には化学反応を利用したものがたくさんあります。たとえば夏に楽しむ花火も、炎色反応という反応を利用しています。
金属を燃やすと、それぞれの種類により決まった色の炎があがります。この反応を炎色反応といいます。
この炎の色は、熱によって高いエネルギー状態になった電子が元の安定した状態に戻るときに放つ光によるもので、元素によって電子の状態が異なるため、色が異なるのです。
銅は青緑ストロンチウムは赤カリウムは紫色ナトリウムは黄色バリウムは緑色の炎になります。

ナトリウム【Na】
銀白色の軟らかい金属、比重0.97、融点98℃、沸点883℃、融点以上に熟すると、黄色の炎を出して燃える。水との反応が強く、水素と熱を発生する。アルコールと反応し、水素を発生する。金属材料を腐食する。カリウムとほぼ同じ性質をもつが、反応性はやや低い。

ナトリウムの貯蔵・消火方法
乾燥した場所で、灯油中に小分けして貯蔵する
ハロゲン化物消火器、水系消火剤は厳禁

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