アルキルアルミニウム【指定数量10kg】

アルキルアルミニウムとは、アルキル基CnH2n+1がアルミニウム原子Alに1以上結合した化合物の総称です。
消防法で移動タンク貯蔵所の移動においては、移送経路を事前に届出なければならないほどの危険物です。

アルキルアルミニウムに属する主な物質には、トリエチルアルミニウムジエチルアルミニウムクロライドエチルアルミニウムジクロライドエチルアルミニウムセスキクロライドがあります。

アルキルアルミニウムに属する物質は、液体または固体です。空気に触れると、速やかに酸化されて自然発火します。
水との接触で激しく反応し、アルキル基に由来するエタンC2H6などの可燃性ガスが発生して発火し、その結果、物質自体が飛散します。

高温では不安定となり、200℃付近でアルミニウム、エタン、エチレンC2H4、水素または塩化水素ガスHClに分解します。
ベンゼン、ヘキサンなどの溶剤で希釈されたものは、純度の高いものと比べて反応性が低く、空気または水との反応性は、炭素数およびハ口ゲン数が多いものほど低くなります。
また、皮膚に触れるとやけどをする危険性があり、燃焼時に出る白煙は呼吸器に有害で、多量に吸入すると肺や気管に支障が起こります。

貯蔵・取り扱いにあたっては、常に不法性ガス (窒素など)の中で貯威し、空気や水と絶対に接触させないようにする必要があります。
貯蔵する容器は、耐圧性を有するものを使い、容器の破損防止のため、安全弁、可溶栓をつけます。
消火にあたっては、効果的な消火薬剤がなく消火は困難です。水系の消火剤の使用は厳禁です。
また、ハ口ゲン化物とも激しく反応し、有毒ガスを発生するため、ハ口ゲン化物消火剤の使用も厳禁です。
火の勢いが弱い場合は、粉末消火剤 (炭酸水素ナトリウムなど)で消火可能ですが、勢いが強い場合は、乾燥砂、膨張ひる石、膨張真珠岩などで流出を防ぎ、燃え尽きるまで監視することしかできません。

空気または水の接触で発火する
水と接触すると激しく反応し、発生ガスが発火、アルキルアルミニウムを飛散させる
高温で不安定で、200℃付近でアルミニウム、エタン、エチレン、水素または塩化水素に分解する
燃焼時の白煙を吸入すると、肺や気管に支障が起こる
アルキルアルミニウムは、炭素数、ハ口ゲン数が多いものほど、反応性は低い

アルキルアルミニウムに属する物質の性状
物質名 形状 性 質
トリエチルアルミニウム (C2H5)3Al 無色の液体 ●比重0.83 ●融点-46℃ ●沸点l87℃
ジエチルアルミニウムクロライド (C2H5)2AlCl 無色の液体 ●比重0.97 ●融点-74℃ ●沸点2l4℃
エチルアルミニウムジクロライド C2H5AlCl2 無色の結晶性固体 ●比重1.23 ●融点32℃ ●沸点194℃
エチルアルミニウムセスキクロライド (C2H5)3Al2Cl3 無色の液体 ●比重1.10 ●融点-21℃ ●沸点212℃

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