
マグネシウムは、カルシウムやバリウム(第3類の危険物)と性質が異なるので、厳密にはアルカリ土類金属には含まれませんが、広い意味ではアルカリ土類金属に分類されることもあります。
マグネシウムは、消防法上、目開きが2㎜の網ふるいを通過しない塊状のもの、直径が2㎜以上の棒状のものは、危険物から除外されています。
マグネシウムは、銀白色の軽金属で、水には溶けませんが、熱水、希酸には溶けて水素を発生します。
また、粉末状、フレーク状のものは、表面積が大きくなるため危険性が高くなります。
点火すると、白光を放って激しく燃焼し、酸化マグネシウムMgOを発生します。
火災が発生した場合は、乾燥砂などで窒息消火するか、金属火災用粉末消火剤を使用して消火します。
マグネシウム【Mg】
銀白色の金属結晶、比重1.7、融点650℃、沸点1,107℃。水に不溶。熱水や希酸には溶けて水素を発生する。乾燥した空気中では表面が薄い酸化膜で覆われるため、酸化は進行しない。湿った空気中では速やかに酸化され、光沢を失って鈍い色になる。粉末やフレーク状のものは危険性が高い。
●点火すると白光を放ち、激しく燃焼し、酸化マグネ シウムを発生する。
●空気中で吸湿すると発熟して自然発火の危険性がある。
●冷水では徐々に、熱水では激しく作用し、水素を発生する。

火災予防・消火方法
●酸、水との接触を避ける
●乾燥砂、金属火災用粉末消火器で消火。注水厳禁
●乾燥砂、金属火災用粉末消火器で消火。注水厳禁

「酸化と還元」
酸化と還元は必ず同時に起こり、燃焼や火災と深い関係にあります。
「酸化」とは、簡単にいうと「物質が酸素と化合すること」で、燃焼を考えるとわかりやすいでしょう。
一方、同時に超こる「還元」は「酸素を失うこと」です。しかし、酸化や還元にはもうひとつの広い意味があります。
それは、「酸化」とは「物質が電子を失うこと」をいい、「還元」とは「物質が電子を受け取ること」をいいます。
つまり、酸素が関わらない反応でも、広い意味では「酸化」と「還元」は起きます。
マグネシウムの燃焼で説明すると、
酸化と還元が起こる際、酸素だけでなく、実は電子の受け渡しが行われています。
たとえば、酸化マグネシウムが生成するときには、マグネシウムMgと酸素が結合します(2Mg+O2→2MgO)。
マグネシウムが酸素と反応するとき、マグネシウムは電子(e-)4つを失いマグネシウムイオンになります(2Mg→2Mg2++4e-)。
マグネシウムは酸化して電子を失ったわけです。その電子を酸素が受け取り、酸化物イオンになります(02+4e-→202-)。
酸素は電子を得て還元されたのです。
このマグネシウムイオンと酸化物イオンが結合した結果、酸化マグネシウムが生成されます。
「酸化」とは、簡単にいうと「物質が酸素と化合すること」で、燃焼を考えるとわかりやすいでしょう。
一方、同時に超こる「還元」は「酸素を失うこと」です。しかし、酸化や還元にはもうひとつの広い意味があります。
それは、「酸化」とは「物質が電子を失うこと」をいい、「還元」とは「物質が電子を受け取ること」をいいます。
つまり、酸素が関わらない反応でも、広い意味では「酸化」と「還元」は起きます。
マグネシウムの燃焼で説明すると、
酸化と還元が起こる際、酸素だけでなく、実は電子の受け渡しが行われています。
たとえば、酸化マグネシウムが生成するときには、マグネシウムMgと酸素が結合します(2Mg+O2→2MgO)。
マグネシウムが酸素と反応するとき、マグネシウムは電子(e-)4つを失いマグネシウムイオンになります(2Mg→2Mg2++4e-)。
マグネシウムは酸化して電子を失ったわけです。その電子を酸素が受け取り、酸化物イオンになります(02+4e-→202-)。
酸素は電子を得て還元されたのです。
このマグネシウムイオンと酸化物イオンが結合した結果、酸化マグネシウムが生成されます。