金属の水素化物【指定数量50kg】

水素化物とは、水素と他の元素との二元化合物のことです。メタンCH4やアンモニアNH3のような分子状化合物と、ここで扱う金属の水素化物に分けることができます。

金属の水素化物は、元の金属と似た性質をもっています。

金属の水素化物に属する主な物質には、水素化ナトリウム、水素化リチウムがあり、共通する特性は下記の通りです。

還元性が強い。(水素原子が水素イオンH+ではなく、水素化物イオンH-の状態になっているため)
水と激しく反応して水素と熱を発生し、自然発火の危険性がある。
有機溶媒には溶けない。(水素化ナトリウムや水素化リチウムは、塩類似水素化物と呼ばれ、塩が油に溶けないように有機溶媒には溶けません)
毒性を有する。
酸化剤、水分との接触を避ける。
窒素などの不活性ガスを封入して貯蔵する。
乾燥砂、消石灰、ソーダ灰などで窒息消火する。水系の消火剤は厳禁。

水素化ナトリウム【NaH】
灰色の結晶、比重1.40、融点800℃。約800℃でナトリウムと水素に分解する。乾燥した空気中では安定で酸素とは230℃以上でないと反応しない。
湿った空気中では、発生した水素ガスが、水との反応熱などにより、自然発火するおそれがある。
還元性が強く、金属酸化物・塩化物から単体金属を遊離する。有毒である。

水素化リチウム【LiH】
白色の結晶、比重0.82、融点680℃。高温でリチウムと水素に分解する。湿った空気中では、発生した水素ガスが、水との反応熱などにより、自然発火するおそれがある。有毒である。
酸化剤との混合、接触により、発熱して発火する危険性がある。アルカリ金属の水素化物中で最も安定しており、粉末で市販されている。

貯蔵・消火方法
不活性ガス(窒素など)を封入して貯蔵
乾燥砂、消石灰、ソーダ灰による窒息消火
水系消火剤は厳禁

【第2種自然発火性物質及び禁水性物質】

コメントは受け付けていません。