重クロム酸塩類【第2種酸化性固体 指定数量300kg】

重クロム酸塩類とは、重クロム酸H2Cr207の水素イオンが金属などの陽イオンで置き換えられた化合物である重クロム酸塩の総称です。

「重クロム酸」は、日本の慣用的な名称で、国際的な名称は「二クロム酸」といいます。

重クロム酸塩類に属する主な物質には、重クロム酸アンモニウム、重クロム酸カリウムがあり、共通する性状は下記の通りです。

橙赤色の結晶である。
強酸化剤である。
水に溶ける。
毒性がある。

重クロム酸アンモニウム【(NH4)2Cr207】
橙赤色の結晶、比重2.15、融点185℃。エタノール(エチルアルコール)に良く溶け、水にも溶ける。加熱すると約185℃で窒素を発生する。強酸化剤である。毒性が強い。

重クロム酸カリウム【K2Cr207】
橙赤色の結晶、比重2.69、融点398℃。水に溶けるが、エタノールには溶けない。加熱すると約500℃で分解し、酸素を発生する。強酸化剤である。毒性が強い。

重クロム酸塩類の性状
重クロム酸アンモニウムは、水にもエタノールにも溶ける
重クロム酸カリウムは、水に溶けるが、エタノールには溶けない
重クロム酸アンモニウムは、加熱すると窒素を発生
重クロム酸カリウムは、加熱すると酸素を発生

貯蔵・消火方法
強力な酸化剤のため、可燃物などと混合すると、加熱、衝撃、摩擦によって発火し、爆発する危険性がある。
加熱、衝撃、摩擦を避ける。
可燃物、有機物との接触を避ける。
容器は密栓して貯蔵する。
大量の水で冷却消火。

毒性のある危険物
危険物には、引火や爆発などの危険性に加え、人体に有害な毒性をもつものもあります

重クロム酸塩(二クロム酸塩)はそのひとつです。皮膚や粘膜に付着すると腐食し、皮膚炎や腫瘍の原因となります

粉末状のものを鼻から吸い込むことにより、鼻に腫瘍ができることもあり、また肺がんを引き起こす可能性もあります

このように、消防法で危険物とされていると同時に、毒性があるために毒物および劇物取締法などで規制されている化学物質もあります。

取り扱いや管理には十分注意が必要です。

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