その他のもので政令で定めるもの【第2種自己反応性物質 指定数量100kg】

金属のアジ化物

第5類の危険物には、「その他のもので政令で定めるもの」として、金属のアジ化物硝酸グアニジンの2つの品名が指定されています。

金属のアジ化物とは、アジ化水素HN3の水素原子Hが他の金属で置き換えられた化合物の総称です。

金属のアジ化物は、3つの窒素原子が結合しており、非常に不安定な物質で、わずかな衝撃で爆発する危険性があります。

金属のアジ化物に属する主な物質には、アジ化ナトリウムがあります。

アジ化ナトリウムは、無色の板状結晶で、水に溶け、エタノール(エチルアルコール)には溶けにくい物質です

加熱により約300℃で分解して窒素と金属ナトリウムを生じます。

また、それ自体に爆発性はありませんが、酸と反応して有毒で爆発性のアジ化水素酸を発生し、水の存在下で重金属と反応して、有毒で爆発性のあるアジ化物を生成します。

貯蔵・取り扱いにあたっては、酸や重金属粉を避けて貯蔵する必要があります。

消火にあたっては、火災の熱によって分解して金属ナトリウムを生成するため、金属ナトリウムの消火方法に準じ、乾燥砂などで窒息消火をします。

アジ化ナトリウム【NaN3】
無色の板状結晶、比重1.8、融点300℃。水には溶けるが、エタノールには溶けにくく、ジエチルエーテルには溶けない。加熱により約300℃で分解し、窒素と金属ナトリウムを生成する。
単体で爆発する危険性はない。酸と反応して、有毒で爆発性を有するアジ化水素酸を発生する。水の存在下で、重金属と反応してきわめて衝撃に敏感なアジ化物を生成する。皮膚に触れると、炎症を起こす。
直射日光を避ける。容器は密栓して、通風のよい冷暗所に貯蔵する。酸、金属粉(特に重金属粉)と同じ場所で貯蔵しない。火災の熱で分解して生成する金属ナトリウムの消火方法と同様に乾燥砂などを用いる。
注水消火は厳禁。保護具を着用する。

アジ化ナトリウムの性状
加熱により分解して窒素と金属ナトリウムを生成
酸と反応して有毒なアジ化水素酸を生成
重金属と反応して有毒なアジ化物を生成

硝酸グアニジンとはグアニジンの硝酸塩で、爆薬の成分として利用されています。
硝酸グアニジンは、白色の結晶で、水、エタノールに溶けるが、アセトンには少ししか溶けない
加熱や衝撃によって爆発する危険性があります。

硝酸グアニジン【CH6N4O3】
白色の結晶、比重1.44、融点217℃。水、エタノールに溶けるが、アセトンには少ししか溶けない。強酸化剤である。
急激な加熱や衝撃によって爆発する危険性がある。有機物や還元性物質と接触すると発火する。加熱、衝撃を避ける。有機物や還元性物質との接触を避ける。容器は密栓して通風のよい冷暗所に貯蔵。大量の水・泡による冷却消火。(窒息消火は効果が無い)

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