ジアゾ化合物

危険物の性質と火災予防・消化方法 - 第5類(自己反応性物質)

ジアゾ化合物とは、ジアゾ基(N₂=)を有する化合物の総称で、多くは爆発性を有し、特に危険なのは固体です。
アゾ化合物より不安定で、加熱などにより簡単に爆発します。
ジアゾ化合物に属する主な危険物には、ジアゾジニトロフェノールがあります。

ジアゾジニトロフェノール(C₆H₂ON₂(NO₂)₂)
性 質 黄色~紅黄色の不定形粉末
◆水にはほとんど溶けないが、アセトン、酢酸には溶ける。
◆日光により褐色に変色する。
◆起爆力が強いことから、主に雷管用起爆薬として使われる。
危険性 ◆衝撃・摩擦により、容易に爆発する。
◆加熱すると、爆発的に分解する。
貯蔵・保管 ◆水またはアルコールとの混合液中に貯蔵する。
消火方法 ◆大量の水(散水等)を用いる。

 

特性ポイント

●水にほとんど溶けないが、アセトンには溶ける。
●燃焼すると爆ごうを起こしやすい。
●水、または水とアルコールの混合液中で保存する。